人の育て方がわからない
部下がなかなかいう事を聞いてくれない
何回言っても成長が見られない
そんな悩み解決します
人材育成は多くの業界で必須です。会社は個人ではなく組織で動いているので、どうしても人の力が必要です。その結果部下にどれだけ早く、そしてどれだけ成長してもらえるかが、その企業の業績に大きく関わってきます。
会社で言えば会社の利益ですが、飲食店のような店舗では1店舗で一つの組織として成り立ちます。今回は私の経験に基づいて人材育成の具体的な手法を、飲食店店長の視点で解説していきたいと思います。
この記事の根拠
下記は私の経歴です。この経験を元に解説させていただきます
- 19歳から店長経験 20年間の飲食店店長・エリアマネージャーの経験
- 会社で自己啓発の活動を毎月行っている
- 年収800万円以上稼いでいる
- 年間売上1億円以上の店舗で人員不足で困らないスケジュール作成に安定的に成功
- 時間帯別売上昼部門日本一を獲得 売上全国1000店舗以上ある中で常にトップ10以内
パートさんの力は偉大です
ここでいうベテランとは主にパートさんをメインで話をさせていただきます。
実はベテランさんを教育することはそんなに難しい事ではありません。なぜかというと、ベテランのパートさんは今やっている仕事に愛着もやりがいもすでに持ってくれています。だから今まで辞めずに働いてくれている方がほとんどです。
もちろん収入は必要で、そのために働いているわけですが、主婦の方が社会に出て働くことは人生を大きく豊かにしてくれるものにつながっています。主婦の方は社会で活躍し貢献したいという気持ちを持っています。
お客様と会話したり、働く仲間と会話したり、いろんなことを共有すること、一生懸命仕事をすることが、楽しいのです。
なので、パートさん達が、思いっきり楽しめるように、自信をつけ、そしてその楽しみ方を知ってもらう事、そして
「仕事を通じて社会へ貢献することの豊かさ」
に気付いてもらえるよう導くことを私達がやっていけばいいのです。
特に飲食店において、パートさんは宝です。店長や社員よりお客様は、パートさんが作り出す下記の項目に癒され、満足されて顧客様になっていただけことが多いです。
- 心のこもった、温まるおもてなし
- 心からの笑顔
- 暖かいお店の雰囲気作り
- POPや飾りつけ、花の管理などの演出
- 細かい気配り
細かいことを上げればきりがありませんが、パートさんは学生キャストさんと違って卒業がありません。それだけ長期にわたって貢献してくれるため、地域に密着した働き方ができます。
働く時間帯も大きくは変わらないため、お客様の特徴を捉え、会話を楽しむことができ、常連様を作り出してくれます。
そういうことは教育で行うには限界があります。パートさんはそういうことをやりがいと感じ、自発的に行ってくれます。それって凄いことですよね。
なので、経営者や店長はそのことを深く理解する必要があります。それが理解できるだけで、正直今から伝えることは必要ないかもしれません(笑)。
でもそれくらい飲食店のトップに立つならば、そのことを理解しておくことは大切なことだと思います。
右腕を育てる
右腕のベテランを育てる事で仕事はスムーズに回ります。理由は店長1人では大したことはできないからです。右腕のキャストさんを育てることで、自身がやっていた業務を任せる事もできますし、その右腕のキャストさんが、店長の気持ちを理解したフォローや、会話を他のキャストさんにもしてくれるため、全体的にも協力し合える風土が築きやすいです。
右腕の存在ができると、店長の精神的負担も軽減します。
店長は実は結構孤独だったりします。飲食店は中小企業も多いため、上司はオーナーだけだったり、頼れる先輩がいなかったりします。かといって弱音を部下に吐くわけにはなかなかいきませんね。なかなか相談できる相手がいない場合は多いと思います
しかし弱音は吐き方によってはプラスに働くこともあります。
それは前に進もうと努力している上での弱音です。たとえば「こうしたいんだけど 正直僕の知恵では限界があってわからないから知恵を貸して欲しい」など、自分よりも相手の能力のが高いと認めた上で、頼って見たり、頑張りすぎて、なかなかうまく行かず精神的にまいっているという事でもいいとおもます。
そういった会話を右腕のキャストさんがいれば話したり、一緒に成長していこう、というスタンスで、同志になっていきます。
こういう弱音は「この人の力になった上げたい」と思えると思います
ダメな例は、いつも愚痴ばっかりで、自分が変わろうとか成長しよう、という行動を取らず、ただただ周りのせいにして文句を言って「うまくいかないんだよね」と言ってしまう事です。
目標を共有する
ベテランさんを巻き込むには、わかりやすい目標を共有する事です。目標とは、達成したかを誰が見てもわかるものです。
「笑顔で頑張ろう」「元気に仕事をしよう」というのは目標ではありません。それでは具体的な行動計画が立てづらいです。
コツは数字を入れるいいです。期限や点数、売上、なんでもいいです。そして出来れば今まで達成したことのないことがいいですね。その方がワクワクします。
それを元に一人一人に合った目標、行動を一緒に考え、決めてフィードバックすることがいいと思います。
何も考えず、日々淡々と過ごしているよりメリハリがつき、いいと思いますよ。日々の業務をただこなすのではなく、そういったことに時間を費やすことが長期的に見るととても効果がありますよ。
適材適所を見極め、やりがいを与える
目標は1つでいいですが、みんなに同じことを同じレベルで求めることは効果的ではありません。人それぞれ得手不得手がありますから。
ここで例を挙げると
英語が得意で数学が苦手な子がいたとします。この子の数学の点数を上げるためにはどうしたらいいと思いますか?
「自分ならどうするだろう?」と、一度時間をかけて考えて見てほしいです。
普通は「数学の勉強の時間を増やすことじゃないの?」と思うと思います。私もそう思っていました。結果的にそれは間違いではありません。
でももっと効果的なのは英語の勉強の時間をさらに増やして、徹底的に好きな英語を伸ばすことが、得意な英語はもちろん、苦手な数学の点数だけではなく、その子の自信にもつながります。
この例でいうと英語を突き抜けさせれば100点を取れるようになります。でも100点以上はいくら頑張っても取れないため、それだけでは物足りなくなり、点数を下げている数学も上げてやろうと、「自発的」取り組みたい、となってきます。この「自発的」というところが大切です
今の例は少し極端かもしれませんが、飲食店の例で言えば
「作業は得意だけど笑顔が苦手」
という人がいるとします。作業が得意な人は極力作業が得意なポジションで頑張ってもらえばいいと思います。そこを伸ばし、認めた上で、必要がある笑顔にも目標を持って取り組んでもらうという気持ちが大切です。その優れた作業能力を高く評価し、認めることです。ちゃんと言葉にして伝えてあげることです。出来れば感謝の言葉もかけられるといいですね。それだけでも笑顔は出ますよ。
まとめ
- パートさんの力は偉大だという事の認識
- 目標を共有する
- 適材適所、を見極め、やりがいを与える
上記のことを意識してベテランキャストさんと接して見ましょう
特にパートさんを大切にすることをしっかりと心に落とし込んでおくことがポイントです。
店の主役は店長ではありません。パートさん、そしてキャストさんであるべきです。店長はキャストさんに、仕事を楽しんでもらい、学び、自信をつけられるように助力し、導いてあげることをやればいいと思います。それが出来れば売上、数字は後から必ず付いてきます。
そのためにキャストさんが成長する姿を店長が楽しんで行うことが大切ですね