店長業務が多く、それに振り回されて時間も心もゆとりがなくなってしまう店長が多いと思いいます。そんな悩みを解決して行きましょう
この記事の信頼度ですが、私自身 店長経験20年を経て、様々な失敗をしてきました。現在ではその経験を生かして安定した人員確保に成功しています。そのノウハウを共有出来たらと思います。
日々の業務に追われない時間の作り方
今やっている全ての作業の整理
まずは現在行っている作業を全て書き出しましょう
それを行うことで、時間を作るためには何に時間をかけ、どの作業の時間が削れるかが明確になります
実際に書き出してみると、多くの作業があります。そしてよくみると、自分じゃなくてもやれる作業が多々あります。イメージとしては現在忙しく毎日を行っている店長の3割は他の人でも行える業務があると思います。
具体例としては
- オペレーション(製造、接客)
- 新人教育
- オリエンテーション
- 発注業務
- 仕込み
- 店を磨く、綺麗にする
- 棚卸し
- 月末事務作業
まだ店舗によって細かな作業があると思います。
私は店長時代上記の作業を全てパートさん、アルバイトさんに任せていました。1のオペレーションは店舗には入り行っていましたが、それは製造や接客がメインではなく、キャストさんと一緒に過ごすことでコミュニケーションをとる事をメインに時間を過ごしていました。
現場に入る事で、改善点や問題も見つかります。ただ過ごすのではなく、そういった視点で過ごすことが重要です。
自分しか出来ないものと人に任せてもいいものを分別する
人に任せてもいい仕事は任せよう
人に任せることによって今までそれらに使っていいたその時間がなくなり、ゆとりが生まれます
行っている作業を整理してみるとよくわかりますが、店長(自分)にしか出来ない事は、
- 売上を上げるための戦略の立案
- 人材育成
- スケジュール作成
これだけです。
これだけですというより、ここに集中するべきです。多くの店長がこの事を理解せず、日々流されてしまっていると思います。
特に2、3の仕事は店長としてもとても重要で、ここを疎かにしてしまうと、人員不足になったり、キャストさんの不満や問題に繋がって行きます。まずはここに集中できるような環境にしましょう
そして人に仕事を任せる上でその目的はしっかり持って任せましょう。ただ店長が楽をしたいから任せるのではありません。しっかりと、時間を確保し、店長にしか出来ない重要な役割を担うために仕事を任せて、自身の負担をなくします。
仕事を任せる事を学ぶ
仕事を任せる事で時間にゆとりが出来るだけではなく信頼関係も深まります
人は頼られたり、信頼され、任せられる事で豊かさ、幸せを感じることが出来ます。「自己存在証明の欲求」があります。そこも深掘りして行きましょう
人に仕事を任せることは実は難しい事ではありません。そのコツを一つずつ解説して行きます
1、 日頃からコミュニケーションをとっておく
毎日だだ過ごすのではなく、意図的にキャストさん会話をしてコミュニケーションをとり、人に頼みやすい環境をあらかじめ作っておくといいです。自分の店で働いてくれているキャストさんに関心を寄せる事です。 そしてなるべく平等に接する事です。人間なので、好き嫌いや、合う合わない、があるのは仕方ありませんがそういう雰囲気は伝わるものです。
2、 仕事を「やらせる」のではなく「頼る」という気持ちでお願いをする。
人は頼られると、自分が必要とされていると感じ豊かな気持ちになり、信頼関係構築にもつながります。
人は「自己存在証明」をしたいという欲求を持っています。「人に認められたい」という欲求です。 誰かに褒められたり、認められると嬉しいですよね。それは自分が認められている、必要とされているという事を認識できるので嬉しくなり、豊かな気持ちになります。
具体例を出すと
「やらせる」という気持ちでお願いすると、相手に選択肢がなく「〜さんこれやってください」と、口調も上から目線になり、気持ちとしてはやってくれて当然と思っていて、断られる事を考慮していないので、実際に断られると「なんでだよ」と反応的、感情的になり、最終的に「いいからやって」と力づくになり信頼関係にヒビが入り、パワハラ問題にもなりかねません。
「頼る」という気持ちでお願いすると、基本的には相手に選択肢があり、自主性を尊重できます。そして断られても仕方がないという覚悟があります。なので、もし断られても「わかった!じゃあまたお願いね」と笑顔で会話をすることが出来ます。
そして、これは凄いところなんですが、「頼る」という気持ちで話すと、断られても信頼関係の絆が強くなります。 「なんで?」 と思う方もいると思いますが、「頼る」というのは「あなたの力を貸してください」というスタンスなので、相手としては声をかけてくれた事で、自分は必要とされていると感じることができるからです。
3、 任せたら期待したい事を明確にする
これは断られた時の会話の中に入れてもいい内容ですが、何故その人なのか、そして任せたのちその人や店にどうなってほしいかを明確にする事です。 それをする事で任せられた人は安心して取り組めますし、もし断られた人も時間をおいてまたお願いをした時に引き受けてくれる可能性もあります。
4、 出来たかどうかを定期的にチェックし、褒めてあげましょう
任せたら放置せずに定期的にチェックし評価してあげる事で、継続でき、さらなる信頼関係構築につながります
まとめると
- 今行っている業務を全て書き出す
- 自分にしか出来ない仕事と自分じゃなくてもやれる仕事をわける
- 自分じゃなくてもできる仕事は任せる
日々の忙しくて何も出来ない毎日を脱するためにまずは上記の事をやって行きましょう。これは飲食店だけでなく様々な組織においても有効的だと思います。お願いするのにも初めは勇気が必要かと思います。
何かを変えたければまずは自分の行動を変えることです。その1歩を踏み出せれば、大きく景色が変わってきますよ。必ず!